自社サイト(このサイト)を公開してから数日経ったところで、アクセス解析を見ていました。ページ数は増えているのに、下層のページに人が来ている様子がありません。検索での表示回数もまだ少ない状態でした。
公開して日が浅いサイトなので、順位が付いていないのは当然です。ただ、それとは別に「サイトの作りとして直せる弱いところ」がないかを調べることにしました。
43ページぶん、本文中のリンクを数えてみた
ビルドしたファイル(dist)を対象に、各ページの本文(<main> の中)に何本のリンクがあるかを数えるスクリプトを書きました。ヘッダーやフッターの共通リンクは除き、本文を読んで初めてクリックできるリンクだけを数えています。
結果、無料の実務ツールのページ(9本)は本文リンクが11〜18本ありました。関連ツールを一覧で出す部品を先に作ってあったためです。
一方で、WEB制作・ポスティングの下層ページは、本文リンクが1本しかないものが複数ありました。
| ページ | 本文リンク数(修正前) |
|---|---|
/web/graphic/ /web/operation/ /web/this-site/ |
1 |
/posting/area/ /posting/report/ |
1 |
/web/design/ |
3 |
/ai/data-entry/ /ai/system/ /ai/enablement/ |
3〜4 |
この「1本」の正体は、一覧ページに置いてあるカードのリンクだけでした。つまり、一覧ページを経由せずにそのページへ来た人(検索から直接来た人など)には、本文の中に次に進む場所がひとつも用意されていなかったことになります。
なぜ「1本」だと困るのか
理由は2つあります。
1つ目は、単純に読んだ人の行き止まりになることです。本文を最後まで読んでも、次にどこを見ればいいか本文中に案内がありません。関連する話は別のページにあるのに、そこへ渡す道がないのです。
2つ目は、検索エンジンがページを見つけ直しに来る頻度に関わることです。リンクをたくさん受けているページほど、機械が優先して見に来る傾向があります。今回の順位そのものはまだ判断できる段階ではありません(公開から日が浅いので、これは推測にとどめます)。ただ、リンクの薄さは直せる箇所として明らかでした。
直した方法:新しく書かず、既にあるデータを使い回した
新しくリンク集を書くのではなく、ナビゲーション(ヘッダーのドロップダウンやフッター)で既に使っている「同じ事業の中のページ一覧」データを、本文の下にもそのまま出す部品を作りました。
事業ごとにページをグループ分けしたデータが、サイトの設定ファイルに元々あります。それを流用したので、新しくリンク先を決め直す必要がありませんでした。
このとき1つだけ気をつけたことがあります。事業をまたいでリンクしないことです。WEB制作のページからポスティングのページへ、のようなつなぎ方はしていません。事業ごとにディレクトリを分けている作りと矛盾するからです。同じ事業の中のきょうだいページだけをリンクする形にしました。
対象にしたのは、WEB制作・AI導入・ポスティングの下層ページです。各事業のトップページ(一覧ページ)はもともと一覧そのものなので、対象から外しています。
結果
本文リンク数は、修正前・修正後でこう変わりました。
| ページ | 修正前 | 修正後 |
|---|---|---|
/web/graphic/ |
1 | 5 |
/web/operation/ |
1 | 5 |
/web/this-site/ |
1 | 5 |
/web/design/ |
3 | 7 |
/posting/area/ |
1 | 3 |
/posting/report/ |
1 | 3 |
/ai/data-entry/ |
4 | 8 |
/ai/system/ |
3 | 7 |
/ai/enablement/ |
3 | 7 |
作業のあとは、いつも通りビルドと検査(文字の読みやすさ・スマホでの押しやすさ・動きの取り残し・全ページの横断確認)をすべて通してから公開しています。
直していないもの
見つけたけれど今回は手を付けなかったところも書いておきます。
/company/(会社概要)と/food/(飲食事業)は、どの事業グループにも属さないページなので、今回の仕組みでは救えていません。本文リンクは1本のままです。- ページ自体の文章量が少ないところ(1,000字に満たないページなど)が複数ありました。リンクの本数とは別の課題で、こちらはまだ着手していません。
- 検索の順位そのものへの効果は、まだ確認できていません。 内部リンクを直したからといって、すぐに順位が上がるものではないからです。これは今後、実際のアクセス解析で見ていきます。
この記事で伝えたいこと
ページの本数を増やすことと、そのページにたどり着けるようにすることは別の作業です。作ったページを一覧に載せただけでは、本文を読んだ人の行き先を用意したことにはなりません。
自社サイトを一度作ったあと、下層ページの本文にリンクがどれくらいあるか、数えてみたことがない方は多いと思います。今回のような「作ってからの直し」も含めて対応しています。実際にどこをどう直したかは、このサイトについてのページでも公開しています。