WEB制作・デザイン

ロゴがJPGしかないとき、印刷でできること・できないこと

ロゴのデータがJPG画像しか手元にないとき、名刺・チラシ・看板に使えるのか。印刷で使える大きさの計算のしかたと、足りないときの選択肢を、専門用語を言い換えながらまとめました。

ロゴがJPGしかなくても、小さな印刷物なら使えることがあります。使えるかどうかは、画像の大きさ(ピクセル数)と、刷る大きさで決まります。看板やのぼりのように大きく刷るものは、JPGのままでは足りないことが多く、ロゴの元データを求められるのが一般的です。

小さな画像を拡大すると輪郭がぼやけ、ベクターデータは拡大しても輪郭が崩れないことを並べた図。単純な図形で作ったイメージ図です

左は、小さな画像を引き伸ばしたものです。右は、図形のデータとして作ったものです。JPGは左の仕組みなので、大きく刷るほど輪郭が粗く見えます。

まず、手元のJPGが何ピクセルあるか調べる

JPGは、小さな点(ピクセル)を並べた画像です。拡大すると、点が粗く見えてぼやけます。印刷で困るのはここです。

調べ方は次のとおりです。

  1. JPGのファイルを右クリックして、「プロパティ」(Macは「情報を見る」)を開く
  2. Windowsは「詳細」のタブにある画像の大きさ(幅と高さ)を見る。Macは「情報を見る」の画面に出る画像の大きさを見る
  3. 横のピクセル数をメモする

プロパティに「72dpi」や「96dpi」と出ていても、気にしなくて構いません。この数字は、ファイルに書かれた目安で、ピクセル数そのものは変わりません。見るのはピクセル数だけです。

刷る大きさから、必要なピクセル数を計算する

名刺やチラシのように手元で見る印刷物では、1インチ(25.4mm)あたり350ピクセルあれば、きれいに刷れるとされています。印刷会社によって推奨の数字は違うので、最終的には入稿ガイドで確かめてください。ここでは350で計算します。

計算式は、刷りたい横幅(mm)÷25.4×350です。

  • 名刺にロゴを幅30mmで入れる場合:30÷25.4×350=約413ピクセル
  • チラシにロゴを幅60mmで入れる場合:60÷25.4×350=約827ピクセル

手元のJPGの横幅が、計算した数字を上回っていれば、そのサイズでは使えます。下回っていると、印刷でぼやけます。

看板やのぼりは、離れて見るものなので、求められる数字は名刺・チラシより低くなります。ただ、その数字は業者ごとに違います。そして、ロゴのデータはベクターデータで求められることが多いので、JPGしかない場合は、先に業者に聞いてください。

足りなかったときの選択肢

画像を引き伸ばして大きくしても、ピクセルは増えません。ぼやけた画像が、そのまま大きくなるだけです。画像を大きくするアプリもありますが、輪郭が変わってしまうことがあります。ロゴの形が変わると困るので、おすすめしにくい方法です。選択肢は3つあります。

  • 刷る大きさを小さくする。ロゴを小さく置けば、足りることがあります
  • ロゴを作った人(前の制作会社やデザイナー)に、元データを出してもらう。元データには、拡大しても輪郭が崩れない形式(ベクターデータ)のものが入っていることが多いです。形式の説明はロゴの納品データの記事に書いています
  • ロゴをデザインし直す。または、JPGをもとに形を引き直す方法もあります。引き直しは、元の絵柄によって手間と仕上がりが変わるため、頼む先に現物を見てもらってから決めます

やっても解決しないこと

次の3つは、よく試される方法ですが、JPGの問題は解決しません。

  • JPGをIllustratorに貼って、.aiで保存する。.aiの形式になっても、中身はJPGのままで、ベクターにはなりません
  • PNGに変換する。PNGは背景を透明にできますが、ピクセルでできた画像なので、拡大するとぼやけるのは同じです
  • ファイルの解像度の数字だけを変える。ピクセル数は増えません

背景の色ごと、四角い画像になっている

JPGには、背景を透明にする機能がありません。ロゴの背景も、色ごと四角い画像になっています。

背景が白のJPGを白い紙に刷るなら、目立ちません。色のついた紙や、写真の上に重ねると、背景の四角が残ります。この場合も、元データがあれば解決します。

色にも注意する

画面で見ているJPGの色と、紙に刷った色は、同じになりません。理由と確かめ方は画面と印刷で色が変わる理由の記事にまとめています。

迷ったときは

まず、元データを持っている人がいないか探してください。前の制作会社、ホームページを作った会社、看板を作った会社が持っていることがあります。持ち主が見つかったときの頼み方は、作り直すときに受け取るデータの記事に書きました。

見つからないときは、ロゴの作り直しも選択肢です。うちのロゴ制作は30,000円(税別)からで、元データ(.ai)もお渡しします。内容はデザイン制作のページに書いています。作り直すか迷う段階でも、お問い合わせで聞いてください。相談は無料です。

そのロゴで刷れるか、こちらで確かめます

お手元のロゴの画像と、刷りたいもの(名刺・チラシ・看板など)を教えてください。大きさが足りるかを確かめて、足りないときにできることをご提案します。名刺やチラシは、印刷用のデータまで作ります。相談とお見積もりは無料です。