「もらったロゴのデータが開けない」「印刷所に何を渡せばいいか分からない」。こうした困りごとが起きるのは、ロゴのデータに.ai・png・jpg・pdf など、いろいろな種類があるからです。うちのロゴ制作は30,000円(税別)からで、元データの.aiを含めて何種類かのデータをお渡ししています。
すべて同じロゴなのに、なぜこんなに種類があるのか。理由は、渡す相手によって必要な形が違うからです。この記事では、元データの.aiを手元に置いておけば次に誰に頼んでも困らない理由と、実際に渡す相手ごとの判断表をまとめます。
制作サンプル
判断表の前に、実際に作った版下を見てください。記事のために作った架空のブランドです。

黒1色(墨)の版の制作サンプルです。白抜き、ゴム印(丸印・角印)、焼印・刻印までを並べています。角印は四角形です。

ロゴ本体の制作サンプルです。シンボルと文字、配色を分けて置いています。

名刺と封筒にのせた制作サンプルです。紙に刷るものは、仕上がりサイズに合わせて作ります。

看板と車両にのせた制作サンプルです。黒地に白で抜くと線が太って見えるので、看板用は輪をわずかに細くしています。
ロゴの納品データは何種類あるか
ロゴの納品データは、大きく分けて4種類です。元データの.ai、黒1色の版、名刺・封筒・看板・車両など使う場面ごとの形、Web用のpng・svgです。これらは、すべて.aiから作られています。
ロゴの.aiというファイルは、Illustratorという、図形やロゴを作るソフトの元データです。文字や図形が、拡大しても輪郭が崩れないベクターという形式のまま、パーツごとに分かれて入っています。
ここから、Webサイトに置くためのpngやsvg、名刺に貼るための印刷用データなど、使う場面に合わせた形式をあとから作れます。逆に、pngやjpgしか手元にない状態から.aiを作り直すことはできません。輪郭線を1本ずつ引き直すことになります。
だから、.aiだけは最初に受け取って、なくさずに持っておくことをおすすめします。
お客様が渡す相手と、渡すとよいデータ
同じロゴでも、渡す相手によって必要な形は変わります。判断の目安です。
| 渡す相手 | 渡すとよいデータ | 理由 |
|---|---|---|
| 印刷所(名刺・封筒・チラシなど) | .ai(正寸・トンボ・塗り足し付き)。求められれば入稿用のPDF | 仕上がりサイズや特色の指定を、そのまま反映できます |
| 看板屋・カッティングシート・刺繍やスタンプの業者 | .ai(文字をアウトライン化したもの) | 相手のパソコンに同じ書体が入っていなくても、形が変わりません |
| Web制作会社や、自分でSNS・ホームページに使うとき | png・svg | 画面に出す場所ごとに、必要な大きさと形式が変わります |
古いソフトやシステムを使っている業者から、epsという形式を求められることもあります。.aiはベクターデータなので、そこからepsを作ることもできる形式です。求められたときは、その時点でご相談ください。
「開けないんですが」と言われたら
.aiを渡した相手から「開けません」と言われることがあります。多くは、Illustratorを持っていないか、バージョンが古いためです。
その場合は、相手が必要な形式を先に聞いてください。「PDFでください」「古いバージョンで書き出してください」など、具体的に言われることがほとんどです。.aiのデータがあれば、そこから求められた形式を作り直せます。
逆に、pngやjpgしか渡せない状態だと、相手から形式を指定されても対応できません。最初に.aiを受け取っておけば、この困りごとは起きません。
1色版がなぜ要るか
上のサンプルの、黒1色の版をもう一度見てください。ロゴには、色を使った本体のほかに、黒1色だけで刷った版も用意します。
理由は、色をそのまま刷れない場面があるからです。スタンプ、革や木への刻印・焼印、ファックスでの白黒印刷などは、色の指定ができません。こうした場面のために、あらかじめ黒1色で成立する形を作っておきます。丸いゴム印と四角い角印は、同じロゴでも枠の形が違うため、それぞれ収まりを確認して作ります。
お渡ししているもの
30,000円(税別)からのロゴ制作で、次のデータをお渡ししています。
案出しの本数を増やすとき、商標登録に向けた確認が入るとき、名刺・封筒など印刷物そのものもあわせて作るときは、金額が変わります。
- 元データ(Illustratorの.ai)
- 黒1色の版
- 名刺・封筒・看板・車両など、使う場面ごとの形
- Web用のPNG・SVG
そのロゴを使った名刺や封筒も一緒に作る場合は、正寸・トンボ・塗り足し付きの印刷用PDFで、印刷所にそのまま入稿できる形にしてお渡しします。その場合は金額が変わります。内訳は料金と内訳の記事にまとめています。
ロゴの元データ(.ai)は、うちで作ったロゴなら必ずお渡しします。黒1色の版、名刺・封筒・看板・車両など使う場面ごとの形、Web用のPNG・SVGも一緒にお渡しします。
こちらから相談する。相談・お見積もりは無料です。内訳は料金と内訳の記事、デザイン全体の金額はデザイン制作のページにまとめています。